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設立の経緯~ひとりの主婦が築いたつながり~

文明のあり方はこのままでよいのか、私たちに問いかけてきた、3・11東日本大震災と福島原発事故。

その惨状を目の当たりにしてもなお、アカデミズムの世界では、原子力の問題に正面から切り込み難い重苦しい雰囲気が漂っていました。

「科学が目の前で起こっている事態から目をそむけていいのだろうか。いまこそ、科学者と市民が語り合い、新しい未来社会のあり方を考えていく一大ムーブメントを起こすべき時ではないのか?」

一主婦でありながら、地域で研究者と学習活動を続けてきた井筒雅子さんはそんな思いに駆られ、行動を起こします。

知り合いのジャーナリストや研究者、地域で一緒に社会教育運動を繰り広げてきた仲間たちに、「いま行動しないでどうする!」と叱咤激励してまわったのです。

井筒さんのそんな熱い思いに突き動かされて集まったのが、元ジャーナリストの矢倉さん、大賀英二さん、澤 佳成さんでした。

4人は1年の時間をかけ、いったい何をすればいいのか毎月つどって語らいました。

その結果、一気に何かを変えようとするよりも、多様な意見に耳を傾けながらじみちに学習活動をつづけ、何とかしたいという思いのみなさんとつながりを築いていくのが重要ではないかという結論に達し、文明フォーラム@北多摩を立ち上げ、下記の取り組みを行うようになったのです。

ちなみに、なぜ「北多摩」という限定があるかというと、まずは地域でつながりをつくってから、徐々に大きくしていきたいという思いがこめられているためです(活動への参加や入会はどちらにお住まいでも自由です)。

これからの文明のあり方の探求、みなさまもぜひご一緒にいかがでしょうか?


取り組みの内容

総会(年1回):活動の方針について話し合う。

研究会の開催(年5回):あらたな「知」を生産する場になるような、刺激的な研究会を目指しています。

講演会の開催(年1回):文明のあり方を探求していくうえで必要な知見を得るための講演会を開催します。

その他:文明のあり方を探求するのに必要なイベントの開催(映画上映会など)。