◆研究会の概要◆

~~~第38回研究会報告~~~

〇テーマ:日米安保体制をどのように乗り越えていくべきか

〇講師:田中一弘さん(文明フォーラム@北多摩会員)

〇報告概要:
岸田政権は、朝鮮民主主義人民共和国の核開発や米中関係の緊迫化によって日本の安全保障環境の厳しさが増しているという口実の下、防衛関連3文書改訂、防衛費の倍増、敵基地攻撃能力の整備など、戦後の防衛体制の大転換—を、 国会での議論抜きに閣議決定のみという独裁的な手法で決定しました。
このような事態は日本の民主主義と平和憲法を破壊する動きだと私は考えています。すなわち、それはアメリカの世界的な軍事戦略に日本が利用され、アメリカの戦争に巻き込まれることを意味しているのではないか、と私は危惧しています。
このような状況に対して、私たちはどのように抵抗しうるでしょうか。そのために必要なのは、まず第一に日米安保体制を根本から規定している密約=日本国憲法を超える法的拘束力を持つものがどのようなものであり、どのような経緯で結ばれたのかを理解すること、また、その密約が現時点までにどのように実現されてきたかを明らかにし、広く議論の対象にすることだと私は考えています。そのような歴史的な経緯を踏まえてはじめて、岸田政権が掲げる安全保障政策を批判することが可能になるのではないでしょうか。
この報告において、対米軍従属体制から脱却するために、私たちはどのよう理論的・実践的見地を確立すべきかについて、私なりの案を提示して、議論のきっかけとなればと考えています。いろいろな立場、ご意見があると思いますので、活発な討論ができればと思っております。

〇日時:12月3日(日)14:00〜17:00

〇会場:Zoom開催

~~~第37回研究会報告~~~

〇テーマ:現在の世界の壊れ方をパレスチナ問題から観る

〇講師:板垣雄三先生(東京大学名誉教授)

〇報告概要:

〇日時:9月30日(土)14:00〜17:00

〇会場(対面とZoomでのハイブリッド開催):
東京農工大学府中キャンパス(農学部)第1講義棟12号教室

~~~第36回研究会報告~~~

〇テーマ:『苦難と希望の人類学』分断と対立を乗り越えるために

〇講師:辻内琢也さん(早稲田大学人間科学学術院教授)

〇報告概要:
『福島原発事故被災者 苦難と希望の人類学——分断と対立を乗り越えるために』(明石書店、2022年)の編著者でいらっしゃる辻内琢也先生をお招きし、ご本に沿ったお話、特にエピローグで触れられている希望をどこに見出すかについて、お話しいただきました。その後、活発な議論がなされました。
※辻内先生のブログ http://blog.livedoor.jp/tsujiuchi_labo/

〇日時:7月21日(金)14:00〜17:00

〇会場:Zoom開催